世界の藍(ヨーロッパ・イタリア編)

前回ご紹介したフランスのパリでは7月26日から8月11日まで世界中のアスリートが集まりパリオリンピックが開催されます。
日本人選手の活躍に精一杯エールを送りたいですね!

今回は世界の藍 ヨーロッパ・イタリア編です。

イタリアでの藍染めの起源は中世にさかのぼります。アジアや中東から伝来した技術を取り入れ、地元の工芸と融合させて発展しました。
ルネサンス期には、藍染め技術が高度に発展し、特にヴェネツィアやフィレンツェなどの都市で多くの職人が活動していました。
染料はウォードと呼ばれる植物を使用していましたが、近代にはインディゴ染料も使用されるようになりました。
手染め技法が一般的で、糸や布を何度も染料に浸して乾かすことで、深い青色を得ることができます。

伝統的に衣類やタペストリー、インテリアファブリックなどに使用され、特に絹やリネン、ウールなどの高級素材が多く使われます。

イタリアの藍染は、歴史的・文化的な価値を持ち、現代のファッションやインテリアデザインにも影響を与え続けています。伝統を守りながらも、新しい技術やデザインを取り入れることで、今なお進化を続けています。