繊細な色は、細やかな工程によって

天然藍染めは私たち先人が
我が国の自然と風土の中で
永年の勘と経験、
さらに高度な技を育み
営々と築きあげてきた結晶です

1.藍の蒔種

3月を上旬の大安の日を選んで蒔種をします。

2.苗床の間引き除草

蒔種後一ヶ月(4月上旬)苗が2〜3センチ位に成長すると間引をします。

3.苗床からの採苗

定植の頃になると藍苗は20センチ位になる。一株4〜5本ずつを45センチ間隔に植えます。

4.藍刈り

一回目、二回目の施肥の後敏間に座り両敏の根寄せを行います。その後、梅雨明けを待って藍を刈り取り藍葉を、葉と茎に別ける。

5.藍粉成し

真夏の炎天下のもとでよく乾燥させ、ムシロ二枚を縫い合せたズキンに入れ9月の寝せ込みを待つ。

6.寝せ込み蒅(すくも)の製造

九月上旬の大安の日に寝床といわれる床に一番葉を入れ、一床に3,000キロ〜3,800キロの葉藍を1メートル位の高さに積み「蒅(すくも)」の製造を始めます。

7.藍の切り返し

寝せ込み後、五日目毎に「約100日間」水を打ち切り返しをする。使う道具は「四ッ熊手」で切り「はね」で返し「コマザラネ」でまぜる。

8.二番葉入れ

真四回目の切り返しの時に二番刈りした葉藍を加え、藍が欲しがるだけの水を与える。水打を管理する人の事を「水師」と言い長い経験を要します。

9.通し

十月下旬頃、蒅(すくも)が水によって固まっているのでムラなく発酵させる為、ふるいにかける。
又、10月下旬頃になると、気温が下がる為、保温にムシロを着せて守ります。

本当の藍の素晴らしさをご存じですか?

万葉のむかしから、暮らしと共に生きてきた藍。
古代人にとって、あらゆる病、災害から身を守るために、欠かすことのできないものでした。
その効能は、驚くほど素晴らしいものです。