株式会社こんや
天然藍染めは私たち先人が我が国の自然と風土の中で永年の勘と経験、さらに高度な技を育み営々と築きあげてきた結晶です
3月を上旬の大安の日を選んで蒔種をします。
蒔種後一ヶ月(4月上旬)苗が2〜3センチ位に成長すると間引をします。
定植の頃になると藍苗は20センチ位になる。一株4〜5本ずつを45センチ間隔に植えます。
一回目、二回目の施肥の後敏間に座り両敏の根寄せを行います。その後、梅雨明けを待って藍を刈り取り藍葉を、葉と茎に別ける。
真夏の炎天下のもとでよく乾燥させ、ムシロ二枚を縫い合せたズキンに入れ9月の寝せ込みを待つ。
九月上旬の大安の日に寝床といわれる床に一番葉を入れ、一床に3,000キロ〜3,800キロの葉藍を1メートル位の高さに積み「蒅(すくも)」の製造を始めます。
寝せ込み後、五日目毎に「約100日間」水を打ち切り返しをする。使う道具は「四ッ熊手」で切り「はね」で返し「コマザラネ」でまぜる。
真四回目の切り返しの時に二番刈りした葉藍を加え、藍が欲しがるだけの水を与える。水打を管理する人の事を「水師」と言い長い経験を要します。
十月下旬頃、蒅(すくも)が水によって固まっているのでムラなく発酵させる為、ふるいにかける。又、10月下旬頃になると、気温が下がる為、保温にムシロを着せて守ります。
万葉のむかしから、暮らしと共に生きてきた藍。古代人にとって、あらゆる病、災害から身を守るために、欠かすことのできないものでした。その効能は、驚くほど素晴らしいものです。